AS〜エンジェリックセレナーデ
メーカー:工画堂スタジオ
ジャンル:ドラマティックアドベンチャー
機種:Windows98/2000/Me/XP
発売日:2002年3月29日
定価:オープンプライス
シナリオ:小林且典  原画:成瀬ちさと
評価
シナリオ:60   グラフィック:70  システム:25  満足度:60
あらすじ
ある出来事により、記憶とともに大切な”なにか”を失った旅の音楽家クラビス。
記憶と引き換えに得ていたものは不老不死の体と一枚の羽根。
不老不死など望まないクラビスはその解呪法と、
失ってしまった”なにか”を探し求めて、長い旅を続けていた。

そんな旅の中、神殿都市フォンティーユ近くに寄ったクラビスは
そこで自分の持つ羽根と共鳴する不思議な歌を歌う少女と出会う。
オッドアイの瞳が印象的な少女・ラスティとの出会いにより、
凍結していた時が再び動き始める・・・。
システム
ジャンルとしては基本的にオーソドックスなアドベンチャー。
一定期間ごとにメインヒロインであるラスティとコンサートを開くという名目で
ミュージックパートへと突入する。
このミュージックパートはBM98(というよりBM打かな)みたいな感じで、
歌にあわせてタイミングよくキーボードを叩き、ノルマクリアを目指すことになるが
ミュージックパートはよく出来ていて、
難易度も3つの中から選んで調整できるので、結構楽しめるものになっている。
(ただし、ミュージックパートの成功の可否は物語にはあまり関わってこない。
  まぁ失敗すると町の人々の冷たい反応にへこむかもしれないけど)
ミュージックパートで演奏できる曲は基本で6曲と少ないのが難点ですが、
プラグインを入手することにより、8曲ほど追加することも可能。
(ただしプラグインの入手は現時点では至難の技なので注意)

ストーリーはゲーム終盤までは一本道で、
それまでの各キャラの好感度と、終盤の選択肢によって
4人のヒロインの各ルートへと分岐していく。
なお、エンディングは計6個あるが、初期バージョンではバグにより
そのうちの2つに絶対に入れないため、公式HPで公開中の修正パッチは必須です。

システムを総評すると
ミュージックパートは結構よくできていると思うのですが、
全体では、初期バージョンではバグのためコンプリートできなかったり、
無駄にゲームが重かったり(推奨スペックの倍ないとまともに動きません)
マップ移動が重いくせにあまり意味がなく、面倒なだけの作業だったりと
あまり褒められたものではないです。これらはASDXでは改善してほしいところ。
感想(少しネタばれあり)
このHPの方向性を大幅に変えるきっかけとなってしまった思い出深い作品です。
発売当時、BM98にハマっていたので、
ASのミュージックパートに興味を持ったというのと、
ほんわかとした絵や羽根やオッドアイなどの設定にも惹かれたのが購入のきっかけ。
しかしほんわかした絵とは対照的に物語の基底にあるものは非常に重たいです。
(ほのぼのとした明るい部分も多いんだけどね)
というのもこのゲームに登場する4人のヒロインには
それぞれなにかしらの暗い過去・秘密があり、
これが原因となってゲーム終盤には必ず悲劇へと発展してくれます。
しかも悲劇の後には幸せな結末が待っているのかと思いきや、
ヒロインによっては救われないEDしか用意されてなかったりするし・・・。
この点がHAPPYEND至上主義な私には少し辛いところであるのですが、
ストーリーは全体的に見て非常に印象的でかなり気に入ってます。

なお、このゲームは某掲示板群で語り継がれている
「…ちっちゃな(以下略)」という台詞に代表されるような
ちとヤバげな場面もあるので人前ではやらないのが吉。(私はこれで泣きを見た)

ちなみにASに登場するキャラでは夢の中の少女(ステファ)が一番のお気に入り。
主人公をいきなり強引に白昼夢の中に引きずり込んだ上で、
ラスティとの絶縁を迫り、さらにはダジャレを連発して
心に寒風を吹かせてくれるこの方には魅力を感ぜずにはいられません!
・・・というより、ステファは仮にも前作のヒロインであり、
長い間捜し求めていた”なにか”も彼女のことだったはずなのに、
なんでそのステファとのエンディングがないんでしょうか・・・。
200年前、そして現在もまた相方がロリに走り、
捨てられてしまったステファさんが不憫でなりません・・・(多少語弊あり
ASDXではステファエンドの追加を切に願います。

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